住宅ローンの変動金利と固定金利って、結局どっちが得なの?
金利は安いけど将来的に上がる可能性のある変動金利と、変動金利よりも少し金利が高いけどずっと変わらない固定金利。
結局どっちが得になるのかを独立FP歴10年のこの僕が、実際にシミュレーションをしながら解説します!!
✔︎本記事の内容
- 変動金利と固定金利は結局どっちが得?【おそらく変動金利です】
- 変動金利が得になる理由【実際にシミュレーションしてみた】
- 金利が上がる要因は?【景気が良くなると上がる】
- 固定金利の方が得になるケースとは?【30年後にバブル到来】
変動金利と固定金利は結局どっちが得?【おそらく変動金利です】
変動金利が将来的にどうなっているかは誰も分からないので、断定することはできませんが
変動金利の方が得になる可能性が高いと見ています
解説していきます
変動金利が得になる理由【実際にシミュレーションしてみた】
変動金利の金利上昇を考慮して利息計算を行ない比較すると、変動金利の方が安くなります
実際に見ていきます
✅シミュレーションの前提条件
- 借入額3,000万円
- 借入期間35年
- 変動金利 0.38%(ジャパンネット銀行)
- 固定金利 1.3%(フラット35)
- 金利は2020年10月現在のもの
- 変動金利は11年目から5年ごとに0.5%上がって行くと仮定
変動金利の総返済額→36,919,599円
固定金利の総返済額→37,356,564円
変動金利の方が約40万円安いです
このシミュレーションの変動金利の金利上昇は厳し目に見積もっているので、実際にはもっと差が出ると僕は予想しています
金利比較をグラフにするとこんな感じです
このグラフを見て違和感を感じませんか?
約10年後に変動金利が固定金利を上回りその後金利差は広がっていくのに、どうして変動金利の方が安いの??
金利が上がっていく後半には返済が進み、元本が減っているからあまり利息はかからないのです!
極端な例で言うと
1億円の1%→利息100万
1000万の5%→利息50万
金利が5倍違うのに、利息は半分になります
金利が高くても元本が少ないと利息はあまりかからないというのが分かるかと思います
これが結果的に将来金利が上昇したとしても、変動金利の方が得になる可能性が高くなる根拠です
金利が上がる要因は?【景気が良くなると上がる】
簡単にいうと景気が良くなると金利は上がります
詳しく解説します
住宅ローンの変動金利は短期プライムレートという銀行独自の金利に連動しています
この短期プライムレートは日銀の政策金利に連動しています
そして日銀の政策金利は
景気が良くなると景気を抑えるために金利を上げ
景気が悪くなると景気を良くするために金利を下げます
まとめるとこんな流れです
- 景気が良くなる
- 日銀が政策金利を上げる
- 銀行が短期プライムレートを上げる
- 金利が上がる
グラフで見てみるとそれぞれが連動しているのがよく分かります
※homemloanjpより画像お借りしています
固定金利の方が得になるケースとは?【30年後にバブル到来】
固定と変動の比較シミュレーションでは5年ごとに0.5%金利が上がっていく想定で、最終的に3.38%になりましたが
これが最終的に4%を超えてくるような金利の上がり方だと固定金利の方が得になってきます
では変動金利が4%超えてくる時ってどんな時でしょうか?
ちなみに住宅ローン金利は店頭金利から割引されて実際に借りる際の適用金利になっています
なので適用金利4%の場合の店頭金利は約6%です
過去の変動金利の推移を見てみましょう
※住宅金融支援機構より画像お借りしています
1989年、1992年頃がちょうど店頭金利6%(適用金利4%)に該当します
バブル真っ只中です
金利の変動は景気に連動するので、今から30年後に日本が
こんな感じになっていれば固定金利の方が得だったと言えるかもしれません
まとめ
将来の事は誰も分からないけど
30年後バブルにならなそうなら変動金利が得になる可能性大です
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