最近楽手証券、SBI証券ともに新NISA積立予約設定が開始しました!
新NISA開始が目前と迫るこのタイミングで、改めて新NISAに対する具体的な疑問が出てくると思いますのでにそれについて解説します
なお楽天証券、SBI証券の新NISA積立予約設定方法については、検索するといっぱい出てきますので今回は割愛します。
ちなみに元々積立NISAをしていて銘柄や積立金額に変更がない場合は、何もせずとも自動で新NISAの積立投資枠での積み立てになるようです
✔︎記事の内容
・銘柄は何を買えばいいの?オルカン?S&P500?どっち
・毎月いくら積み立てれば良いの?一括投資が有利と聞くけどどうなの?
・証券口座はどこの証券会社を選べば良いの?
・50代60代からでもやった方がいい?
・既に持ってる投信は売った方がいいの?
・高配当株投資はどうなの?
新NISAの改正ポイント
非課税期間は無期限で、積立投資枠年間120万、成長投資枠240万、一生涯でトータル1,800万の投資枠が設定されています
詳しくは過去の記事を参照してください
銘柄は何を買えばいいの?オルカン?S&P500?どっち
インデックス投資における現状の最適解はeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)かeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の2択です。
どちらがいいかと悩む人がいますが、正直どちらでも良いです。というのもどちらを選んでも投資としては80点以上取れるのと、どちらが最終的に成績いいかは誰も分からないからです。
とはいえ迷ってしまう人もいると思うのでいくつか判断材料をお伝えします
以上のことから今後もアメリカが世界経済をリードすると思うならS&P500、アメリカ以外の可能性にもかけておきたいならオルカンという判断基準になります
それでも迷うという人は、両方買ってしまいましょう!
毎月いくら積み立てれば良いの?一括投資が有利と聞くけどどうなの?
これは人それぞれになってしまいますが、ある程度の目安を伝えておきます。
まず5年間で生涯投資上限額の1,800万を余剰資金として投資できる人は、毎年1月1日に年間投資上限枠の360万を5年間投資し最速で新NISA枠を埋めるのが最も増やせます。この一括投資ができる人は確かに有利です
それが難しい人は、枠を早く埋めること目指すのではなく自身のライフプランに照らし合わせて毎月の目標貯金額を設定してコツコツ投資していきましょう
ライフプランニングの具体的なやり方は過去記事を参照してください
ライフプランニングが面倒な人のために、一般的な各年代別の貯金目安をお伝えしておきます
・30代既婚者子供2人→毎月約45,000円
・40代既婚者子供2人→毎月約107,000円
・50代既婚者子供独立→毎月約128,000円
どのパターンも子供の私立大学費用一人400万、老後不足分2,000万を補うために年利5%程度の運用利回りで投資した想定です
ちなみに定年退職まで会社員として働く予定の人は、新NISAだけでなくiDeCoも活用した方が良いです!
証券口座はどこの証券会社を選べば良いの?
楽天証券かSBI証券の2択です
既にどちらかの口座で運用している人は特段変える必要はありません。重要なのはどちらの証券口座を選択するにしても、それに付随して銀行口座とクレジットカードは同じ系列にした方がポイントと使い勝手的にいいです。
楽天証券の場合は楽天銀行と楽天カード、SBI証券の場合は住信SBIネット銀行と三井住友カードを合わせて持つようにしましょう
50代60代からでもやった方がいい?
若い世代と比べ投資期間が短くなるとはいえ、平均寿命を考えると30年くらいはあるのでもちろんやった方が良いです。
ただ若い世代とは少し状況が違い、定年退職後取り崩して使いながら投資していくことになるので、暴落時のことを考慮し現金比率を多めに設定しておいた方が良いです。
暴落時に安売りはあまりしたくないので、その時に現預金を使って生活費をまかなうためです。
通常現預金は生活費の6ヶ月分くらいが目安ですが、50代以上の方は生活費の1〜2年分くらいの現預金を確保しておけると暴落時は売らず現預金からまかなえます
既に持ってる投信は売った方がいいの?
基本的な考え方は、新NISAの生涯投資上限額1,800万を使い切る予定の人はそののまで、使いきれない人は既に持っている投信は売却し新NISAでの投資資金に充てましょう
詳しくは過去記事で解説してます
高配当株投資はどうなの?
資産の最大化を狙っている人は配当があると非効率なので、積立投資枠成長投資枠ともにインデックスファンドで埋めてしまった方が良いです。
毎月の生活を豊にするために配当収入が欲しい人は成長投資枠を使っての高配当株投資になりますが、淡々と毎月一定額積み立てるインデックス投資よりも、買うタイミングを見計らう必要性と銘柄選定があるので難易度は上がります
高配当株投資の手法
まずは銘柄設定です
単純に配当順の上位から買っていけば良いんじゃないの?
そのやり方だと大火傷します
配当は各企業、上がったり下がったりいきなりどかっと出したり、ゼロになったりとかなりばらつきがあります
なので現状の配当順に上位から買っていくと、たまたま今期は高配当だっただけで翌期以降はだだ下がりだったり、0になったりする企業が普通にあります
なので銘柄選定をする際は現状の配当だけを見るのではなく、過去の配当はどうだったか?業績が安定していて将来的にも高配当は期待できるか?利益に対して無理して配当出していないか?増配を目指す企業体質か?などを決算情報や四季報から分析する必要があります
次に買うタイミングです
同じ企業の株を持っていても、安く買えている人と高値掴みをしてしまっている人とでは配当率にかなり差が出ます
なのでできるだけ安く買うために、高配当銘柄をリストアップしておいて毎日株価をウォッチし、大きく株価が下がったタイミングを逃さないようにします
銘柄選定も買うタイミングも素人の私には無理そうだわ
そんな人にオススメなのが高配当株ETFです!
高配当株ETFとは高配当株を詰め合わせたパッケージのファンドです。
初めからパッケージになっているので銘柄選定する必要はありません。
おすすめの高配当株ETFはSPYDや HDVです。
どちらも米国ETFなので為替の影響と外国課税の影響は受けますが、年利4%前後は安定的に狙えるかと思います
米国産ではなく日本の高配当株詰め合わせセットはないの?
あるにはありますが、詰め合わせ内容があまりよくないので全くおすすめはできません
高配当株投資に興味はあるものの、銘柄選定や買うタイミングが面倒な人は、SPYDやHDVを毎月一定額買っていく戦略がいいと思います
まとめ
- オルカンかS&P500かは正直どっちでもいい
- 一括投資ができる人はそれが一番有利。それ以外は自身のライフプランニングで毎月の積立額を設定しよう
- 証券口座は楽天かSBIの2択
- 50代以上の人も新NISAを活用した方がいいが、若い世代よりも現金比率は多めにしといたほうがいい
- 既に持っている投信は、新NISAの投資上限枠を埋められる人はステイ、埋められない人は売却して新NISAの投資資金に充てよう
- 高配当株投資は資産の最大化を狙う人は非効率なのでやらなくてよし。やる場合は銘柄選定と投資タイミングの分析必須、面倒な人はSPYDかHDVを毎月一定額買っておけ
新NISAにまつわる具体的な疑問について解説してきましたが、絶対に見失ってはいけないのが「新NISAは資産形成の手段でしかない」ということです。
くれぐれも枠を埋めることに必死になったり他人と比べて一喜一憂せず、自身のライフプランと照らし合わせて無理なく活用していきましょう!
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