最近犬を飼ったんだけど、ペット保険って入った方がいいのかな?
治療費も結構かかるって聞いたけど、、、
✔︎記事の内容
- ペット保険は必要か?【一部の人を除いてほとんどの人が不要です】
- ほとんどの人が不要な理由【元が取れない仕組みだから】
- 他社商品や他犬種ではどうか【仕組み上結果は同じです】
- ペット保険が必要な一部の人とは?
ペット保険は必要か?【一部の人を除いてほとんどの人が不要です】
ペットを飼うに辺り考えておかなければならない事の一つに病気や怪我に対する治療費です
人間の場合は健康保険がありますが、ペットの場合健康保険は当然なく全額自費なので、ペット保険を検討する人も多いかと思います
結論から言うとペット保険は一部の人を除いてほとんどの人が不要です
詳しく解説していきます
ほとんどの人がペット保険不要な理由【元が取れない仕組みだから】
ペット保険に限らず保険の必要性を考える上でとても重要なのが「感情」と「勘定」を分けて考えることです
というのも、保険は病気や怪我や事故などネガティブなことに対してかけるものなので、そこには必ず「不安」とか「安心」とかの感情が混じってきます
お金の損得だけでは決めにくいことだからこそ、そこは明確に分けて考えていく必要があります
今回はお金の勘定部分に注目して行きたいと思います
実際に多額の治療費がかかりペット保険に入っていた人は「入っていてよかった〜」と言いますし、逆に入ってなかった人は「入っときゃよかった、、、」と言いますが果たして本当にそうでしょうか?
両者とも気持ちは分かりますが、重要なのはその瞬間ではなく、ペット保険の総額に対して元は取れるのかという試算です
ペット保険最大手のアニコム損保(どうぶつ保険ふぁみりぃ70%スタンダート)の場合
例)
犬種:ダックスフンド
平均寿命:15歳
保険料総額:1,449,970円(各年払い保険料×15年)
(アニコム損保から資料借りてます)
元を取るにはどうしたらいいのか?
一生涯で2,071,386円分の治療費がかかると元が取れます
どうして保険料総額の1,449,970円ではないの?
多くのペット保険はかかった治療費に対して満額補償してくれるわけではありません
例のアニコム損保のどうぶつ保険も70%までの補償となっているので総額2,071,386円の治療費で元が取れる計算となっています
総額約200万の治療費と言われても中々ピンとはこないと思いますのでもう少し掘り下げます
下記はペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社が、ご契約者さまから保険金請求された犬と猫の「通院」「入院」「手術」の日数と費用に関する調査結果です(2019年)
例のダックスフンドに合わせて小型犬の部分を抜粋すると
- 1回辺りの通院費用9,000円
- 1日辺りの入院費用18,000円
- 1回辺りの手術費用64,000円
つまり、一生涯でそれぞれ通院230日、入院115日、手術32回以上で元が取れる計算です
通院、入院、手術それぞれの平均日数から見てもかなりかけ離れてることが分かるかと思います
現実的に手術を伴う入院(平均4日)で計算してみても、元を取るには一生涯で15回以上必要です
万が一その平均日数から大きくかけ離れるくらい怪我や病気になったとしても、多くのペット保険の補償には支払い上限があるので(例のアニコム損保ではどんなに通院入院費用がかかっても1日辺り最大で14,000円まで、1年間で20日まで、手術1回140,000円までが上限)元を取ることはほぼ不可能ということが分かってもらえるかと思います
他社商品や他犬種ではどうか【仕組み上結果は同じです】
他の商品や他社の場合はどうなの?
結果は同じで元は取れないです!
上限無しや100%補償の保険でも?
その分保険料が高いのでやはり結果は同じです!
お前全部調べたのかよ?
調べてません!!だって大変だもん
じゃなんで同じって言えるんだよ!
保険商品を作る仕組み上そうなってるからです!
なんだよその仕組みって!
保険商品を作る仕組みとは?
保険会社はペットの種類や年齢ごとに年間どれくらいの割合で病気や怪我をして、実際にどれくらいの治療費がかかっているのかの膨大なデータをもとにみんなが支払う保険料と補償内容を設定しています
確率と統計からみんなからいくら徴収し、補償をいくら払うように設定しておけば保険会社がしっかり儲かるのか、頭のいい人たちが計算し尽くした上で商品が作られていると言う事です
その想定された確率と統計のデータから大きく外れた超レアケースに該当しないと皆さんが得できることはないと言うことです
へへへ、抜け道を見つけたぜ!
例えばワクチン接種や去勢避妊手術の直前に保険加入したり、元々ある慢性的な病気で治療をして保険金もらってすぐに解約すれば絶対に元取れるだろ!
残念!そんな凡人でも思いつくような抜け道は当然ふさがれています!
予防や元々ある慢性的な治療は対象外です!!
くぅ、、、
もし得できる商品や抜け道を知っている人は、逆にぜひ教えてください!
ペット保険が必要な一部の人とは?
長々と解説して理解してもらえた通り、基本的にペット保険は得できない仕組みになっています
と言うことは、ペットの治療費に対しては保険より貯金で賄えるようにしておくのが合理的となります
では、ペット保険が必要な一部の人とは?
それは現時点でその貯金がなく治療費が負担できない人です
例えばダックスフンドでよくある高額な治療といえば椎間板ヘルニアです。約30万します
もし突然、ヘルニアになってこの30万円が今貯金から出すことができない人はペット保険に入った方がいいです
そして、30万円の貯金が出来次第解約するというのがいいと思います
他にペット保険が必要な人は、冒頭でもお伝えした「感情」と「勘定」を天秤にかけた時に損してもいいから安心したいと言う人です
この場合は、安心を得るためにペット保険に入るわけですから手厚い補償は不要で、最低限の補償で保険料はなるべく安く抑え、お守り代とわりきれる金額で入るのがいいと思います
検討する人は複数社の商品を比較できる一括見積もりサイトで、まずは一括見積もりと資料請求からしてみましょう。おすすめサイトのリンクを貼っておきます
一番良くないペット保険の入り方が、「感情」と「勘定」を混合して得できないと知らずにペット保険に入ったり、安心を買うためのはずが必要以上に手厚い補償をつけて高額な保険料を払うことです
「感情」と「勘定」分けて考え,あなたにとってのベストな選択ができる手助けとなれば幸いです
ちなみにこの考え方は、人間の保険や住宅購入の際も同じですよ!!
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