前回は高配当株投資の特徴についてお話ししました。
今回は実際にやってみたいという人向けに、具体的な銘柄の選び方について解説します
まずは大まかな高配当株投資の流れです
2毎日候補銘柄の株価チェック
3割安になったタイミングで買う
4定点観測し持ち続けられるかチェック
それぞれ詳しく解説していきます
1 候補銘柄をリストアップ
候補銘柄をリストアップするにあたり、まずは高配当株投資における優良銘柄の条件についての確認です
・減配せず増配する
・長期的に株価上がっていく
要するに長期的に株価が上がっていき安定的に4%以上の配当を出し続けてくれる企業が理想的というわけです!
単純ではありますが、過去は未来を保証しないましてや未来のことは誰にも分からない投資の世界においては、これらを見つけ出すのはそう簡単ではありません
というわけで、今我々が知り得る情報をフル活用して上記の優良銘柄予備軍をリストアップしていきます
では具体的に何の情報から何をチェックしてリストアップしていくのか解説していきます
まず初めに「Yahoo!ファイナンス 配当利回り」と検索し配当利回りランキングをチェック
配当利回り順にズラッと出てきますが、4%以上の利回りは600以上あります
この中から優良銘柄を探していきます
ここで具体的に見るべき数値8選を解説します
1 売上高
右肩上がりに成長していて、増減の波が穏やかだといいです
2 EPS
1株あたりの利益のことで、右肩上がりだといいです
3 営業利益率
売上のうち営業利益はどれくらいかを示すもので、10%以上だと優秀です。ただ業界によって結構違うので平均値も気にできるといいです
4 自己資本比率
資本の内借入ではなく自己資金の割合を示します。最低30%以上、できれば50%以上あるといいです
5 営業活動によるキャッシュフロー
毎年黒字で増加傾向だといいです
6 現金等
増加傾向だといいです
7 1株あたり配当金
過去10〜15年分をチェックし減配無配があまりなく、コツコツ増配しているといいです。特に不景気時や〇〇ショック時に減配しない企業は強いです。ちなみに東日本大震災の時は、大手電力会社は軒並み無配転落しました
8 配当性向
利益の内どれくらい配当出しているかの指標で、これが高いと利益は少ないのに無理をして配当出している状態なので、長くは持ちません。30〜50%くらいが健全で、70%超えてくると結構きつくなってきます。一時的に配当性向が大きくなっていても、理由が記念配当なら問題ないですが、経営判断でやっている場合は今後もあり得ます
上記チェック項目はIR BANKで見ることができます
各数値の他に累進配当政策を掲げている企業(ex三菱商事、三井住友銀行)や決算資料に株主還元、配当政策、配当方針についてよく言及している企業(exコンドーテック、住友倉庫、芙蓉総合リース)は、それだけ配当に対して意欲的なので好材料です
2 毎日候補銘柄の株価チェック
リストアップした候補銘柄をなるべく割安で買うために株価を毎日チェックします。特に前日比をチェックし大きく値下がりするタイミングを待ちます
候補銘柄のリスト化は証券口座アプリのお気に入れリストでグループ分けしとくと管理しやすいです
僕は楽天証券のお気に入りリストで「高配当」「非減配企業」「10年増配企業」「20年以上増配企業」「40年以上非減配企業」とグループ管理しています!
3 割安になったタイミングで買う
高配当株投資は買うタイミングがかなり重要です。なるべく割安なタイミングで仕込むことができれば、高配当&値上げり益の両方の恩恵を受けられるからです
そのために毎日候補銘柄の株価チェックをし、大きく下げたタイミング(前日比3%以上)で週足、月足を見て今は安いタイミングなのか一時的に下げただけでまだまだ高いのかを見ていきます
そこで割安と判断した場合は買います
どれくらい下げたら安いと判断するの?
ここは正直僕も感覚に頼っている部分が大きいです。
最近だと2024年8月に暴落があったので、その時と同じくらいの株価まで下げているかというのを一つの基準に見ています
不祥事による暴落で買うかは意見が分かれますが、僕の考えは不誠実な不祥事の場合(粉飾決算など)は企業体質ととらえ、またやると思っているのでその時点で見切ります
4 定点観測し持ち続けられるかチェック
買ったら一生保有し続けると決め込んでいる銘柄はいいですが、ほとんどはそうではないはずなので、保有銘柄は定点観測し持ち続けられるかをチェックしていきます。
決算資料は必ず目を通し配当方針の変更や経営方針の大きな変更がないかを気にしておきましょう
まとめ
高配当株銘柄の選定は
1候補銘柄をリストアップ
2毎日候補銘柄の株価チェック
3割安になったタイミングで買う
4定点観測し持ち続けられるかチェック
配当利回り4%以上の企業が600以上あるので一気に完璧にやろうとせず、気になった企業や知ってる企業から分析をしていき徐々に慣れていくことをおすすめします!
その際に調べた内容を箇条書きにしてまとめておくと振り返りが簡単にできて効率が上がります
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