結局オルカンとS&P500はどっちが良いの?
正直値動きはほぼ同じなのでどちらを買っても問題ないと思いますが、あえていうなら僕はS&P500派です!
今回はその理由と、その理由を踏まえた第三の選択肢についても解説します
結局はアメリカへの集中投資
二つを比較したチャート見てみましょう
値動きはほぼ同じですが、S&P500の方がややパフォーマンスが良いのが分かるかと思います
過去の成績を見てS&P500が良いという判断か?投資は未来の話だぞ?
今後も同じとは限らないだろ!
それが未来に目を向けたとしてもS&P500に軍配が上がると予想しています!
過去の成績だけでなく将来的にもS&P500の方がよくなるだろうなと思う理由は、オルカンの組入銘柄採用基準の一つである時価総額加重平均にあります
オルカン編やS&P500編で何度も登場した時価総額加重平均です
結局全銘柄均等に投資をせずに時価総額の大きい企業にたくさん投資をするという方針である以上、オルカンであってもアメリカへの集中投資(全体の62%はアメリカ企業へ投資している)だし、仮にアメリカ以外の国が今後伸びたとしても、そもそも投資比率が少ないので影響は小さいです
でもアメリカ以外の国が伸びてきたら、その国への投資比率も上がるのでは?
もちろん上がります!
ただそれがファンド全体のパフォーマンスに影響を及ぼすほどかと言われたら僕はそうは思いません。例えば今後30年間で考えたとして、上位10社が半分以上アメリカ以外の企業で構成され、かつそれが15年以上続いたとなれば話は変わりますがそれは考えにくいです。
仮に今後アメリカ以外の企業が急成長し上位10社に入ってきたとしてもそれは徐々にであって、急に入れ替わりその入れ替わった状態が長らく続くとはとても思えません
S&P500も結局はアメリ上位数十社
今回ブログを書くにあたって色々と調べているうちに思ったことがあります
オルカンもS&P500も結局は時価総額加重平均で上位数十社のアメリカ企業の影響力で価格が上昇していて、その他の企業が足を引っ張るみたいな構図になっているなら、始めからアメリカ上位企業に集中投資をしたファンドに投資をすれば良いんじゃね?と
そして探しているうちに候補に上がってきたのがFANG +とNASDAQ100という二つのファンドです
FANG +とNASDAQ100
二つのファンドの特徴を軽く紹介します
FANGとはFacebook、Amazon、Netflix、Googleの頭文字で、この4社プラスαの企業からなる指数です
ちなみに採用銘柄はハイテク企業に限定されていて入れ替えも定期的に行われます
ちなみに現在の組入企業はFANG4社の他に下記5社です
- NVIDIA
- BROADCOM
- Microsoft
- snowflake
- Apple
ちなみに比率は時価総額加重平均ではなく均等に投資しています
下記はS&P500、全世界株式との比較チャートです
※オルカンは歴史が浅く比較期間が短いので代わりにVT(全世界株式)にしてます
※NYFANG(FANG+)、SPX(S&P500)、VT(全世界株式)
FANG+は2018年から販売されたのでまだまだ歴史は浅くわずか6年間の比較しかできませんが、S&P500と全世界株式に圧勝です
NASDAQとはアメリカの株式市場の一つです。もう一つの株式市場がニューヨーク証券取引所です
ニューヨーク証券取引所は大企業の市場ですが、NASDAQは元々新興企業中心の市場でGAFAMもNASDAQに上場しています。業種的にはITやハイテク企業が多く、アメリカ以外の企業も上場することができます
そのNASDAQに上場している上位100社(金融は除く)からなる株価指数がNASDAQ100です
もちろん定期的に入れ替えは行われていて投資比率は時価総額加重平均です
下記はS&P500、全世界株式との比較チャートです
※オルカンは歴史が浅く比較期間が短いので代わりにVT(全世界株式)にしてます
※NDQ100(NASDAQ100)、SPX(S&P500)、VT(全世界株式)
VTの大半はアメリカ企業、S&P500の大半はアメリカ企業上位10社、NASDAQ100はアメリカ企業上位100社なので値動きはかなり似ていますが、パフォーマンスはNASDAQ100が圧勝です
最後にFANG+とNASDAQ100の比較です
※NYFANG(FANG+)、NDQ100(NASDAQ100)
FANG+の方が強いです
もうこれは決まりだろ!FANG+一択だろ!
僕はこれらの結果を考慮してNASDAQ100を推します!
FANG+よりもNASDAQ100を推す理由
パフォーマンスだけを見ればFANG+なのですが、引っかかるのが入れ替え基準です
FANG+はfacebook、Amazon、Netflix、Google4社プラス6社です。プラス6社の入れ替えはまぁ良いとしてFANGの4社は固定なの?というのがなんとも引っかかります
色々調べているとFANG4社も入れ替わる可能性はあるようですが、基本的には固定っぽいニュアンスでなんとも曖昧でした
その4社が入れ替わったらFANGという名前はどうなるのやら
あとは組入銘柄がハイテク企業のみというのはさすがに偏りすぎかなとも思います
整理すると
「オルカンで全世界に投資しとけば間違いないんでない?」
↓
「時価総額加重平均により大半はアメリカ企業で何なら他の企業は足引っ張ってない?それならS&P500の方がよくないか?」
↓
「今後アメリカ以外の企業が急成長したとしても、それが価格を大きく動かすほどの影響力は無さそうだしやっぱりS&P500の方が良いね!」
↓
「でも結局S&P500も時価総額加重平均で上位10社が価格を動かしてるならFANG+がいいのかも?」
↓
「入れ替えがあるって言ってもFANGの部分は固定なの?どうなの?しかもハイテク10社に均等投資はさすがに偏りすぎか?」
「NASDAQ100なら分散も効いてるし、アメリカ以外の企業も上場可能だし、未来のGAFAMも拾えそうだし丁度良さそう!」
こんな感じの思考をたどりました
こんな人にはこれ!タイプ別まとめ
- あまりリスクも追いたくないし細かいことを考えるのも面倒!とりあえずNISA使って良さげなものに投資がしたい→オルカン
- オルカンの大半がアメリカ企業ならアメリカ全体に投資の方が合理的!将来アメリカ以外の国が急成長したとしても影響は少ないはず!→S&P500
- S&P500も結局は価格を動かしてるのは上位10社でしょ?ならFANG+一択!ハイリスクハイリターンはワクワクする!→FANG+
- さすがにFANG+は偏りすぎでない?しかも名前からしてFANGの部分は入れ替わらなそうだけど大丈夫?→NASDAQ100
オルカンvsS&P500はいろんな考察が飛び交っていますが、どちらを選んでも長期投資する上での最適解と言える銘柄だと思います!それらをベースにもっとリスクが取れる方はNASDAQ100をさらにハイリターンを期待するならFANG+を組み入れてみてはいかがでしょうか!
どちらもNISAで買えるので枠が余っている人は検討してみてください!
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