FP的お得な車の買い方(新車vs中古車 編)

新車と中古車どっちがいいの?

他の人が乗ってた車ってなんか嫌だわ・・・

中古なんて新車買えないやつが買うもんだろ

FP茂田
FP茂田

気持ちはよく分かりますが、上記意見は損得の話ではなく感情論なので、できるだけお得に車に乗りたい人は基本的に中古車の方が得です!(※一部例外あり)

 

前回のリセールバリュー編に続き、お得に車を乗るための考え方を解説します

 

車も家も新品より中古が得

車以外でもそうですが、基本的に新品は、その商品の価格+広告費等その商品を販売するまでの諸経費も上乗せされた価格になります。

そして新車からほんの少しでも使用すると扱いは中古となり、新車プレミアムはなくなり価格が下がるのが基本です。

実際外観や内装が新車同様だったとしても、扱いが中古となるだけで新車よりも安く売られているものです

FP茂田
FP茂田

僕の感覚では状態のいい車の場合、3年3万Km未満は新車とほぼ変わらないくらいきれいです

となると、「新車」という言葉の響きに数十万多く払うという事になります

上記考え方が基本ではあるものの、一部例外もあります。最近では自動車部品の半導体不足により新車の生産が追い付かず、人気車種の中古車は新車と同じくらいの値段がついていたりします。その場合は、納車時期を待ってでも新車で買う方が当然いいです

中古車を選ぶポイント

基本的にはカーセンサーやGooなどの中古車販売サイトで条件を入力して検索することになると思いますが、その際にポイントとなるのが走行距離と年式とタイミングです。

前回の記事で賢い車の売り方を紹介しましたが、そこでお伝えした走行距離3万Km、5万Kmを跨がないというポイントを購入時も意識するとお得に買えます

売る時には3万Km、5万Kmを跨がずなるべく2.9万Km、4.9万Kmまでに売るようにと言いましたが、買う場合はこの逆で

3.1万Kmや5.1万Km辺りを狙うとコスパがいいです

事業用として買う場合は特に年式がポイント

プライベート用で買う場合、同じ走行距離なら当然より新しい年式の車を選ぶ方がいいですが、個人事業主や法人名義で事業用として買う場合は4年落ち以上(厳密には3年10ヶ月以上経過した)の車を選ぶといいです

というのも事業用で車を購入する場合、その購入費用は経費となり税金が安くなりますが、その計上方法が新車と中古車とで違ってきます。そして4年落ち以上の中古車が一番早く経費化できます

車の購入費用は単純に売上からその価格分引くという簡単なものではなく、減価償却と言って決められた期間(耐用年数)で少しずつ経費化していくルールとなっています。

具体的には新車は6年、中古車は(6年ー経過年数+ゴニョゴニョゴニョ)となっており、4年落ち以上の中古車は1年で経費化できます。つまり300万の車を買った場合、新車は毎年50万ずつ6年かけて経費化していくの対して、4年落ち以上の中古車はその年に300万を一括で経費化できます

FP茂田
FP茂田

高級車が節税になるみたいな話を一度は聞いたことがあると思いますが、それはこのカラクリです

 

節税を狙う場合は買うタイミングも重要

4年落ち以上の中古車を選べば一括で経費化できますが、それは1月に買った場合に限ります。というのも、年の途中で買った場合は1年間その車を使ったわけではないので、実際には試用期間分だけ計上するというルールになっています

例えば6月に買った場合は6/12だけ、10月に買った場合は10/12だけがその年の経費となり、残りは翌年の経費となります

つまり期末に利益が多く出そうだからと慌てて車を買っても一部しか経費化できず、残りは翌年になりそこまで節税効果がなかったということになります

なので節税を狙う場合、購入時期は計画的に決めましょう

 

番外編:法人でも個人事業主でもある場合の節税テクニック

個人で買った車を法人へリースします。すると個人の方では減価償却費として経費になり、法人の方ではリース費用として経費になります

このやり方をすると個人と法人、ダブルで節税になります

注意点としてはリース契約書をしっかり作成することと、個人の方にはリース料としての売上が増えるのでその点を考慮して適切なリース料を設定することです

 

まとめ

  • 見た目も中身もほとんど変わらなくても、新車と中古車では中古車の方が当然安い。※最近は新車の生産が追い付かず人気車種の中古車に関しては、新車と同程度の価格になっていることもある
  • 買う場合は走行距離(3.1万km、5.1万kmが狙い目)に注目する。節税も狙うなら年式(3年10ヶ月以上)と購入時期(期末ではなく期首)にも注目する
  • 個人で買って法人へリースするとダブルで節税が狙える※個人の売上が増えるのが注意点

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